がん医療の進歩により、治療を継続しながら社会生活を送るがん患者が増加している今、外見が変化することで、他人と関わりを避けたくなったり、外出をしたくなくなったりと、今までどおりの生活が送りにくくなる方がおられます。
そこで、治療に伴う外見の変化に対して「医学的・整容的・心理社会的支援を用いて、外見の変化を補完し、外見の変化に起因するがん患者の方の苦痛を軽減するケア」を行うことが、“アピアランス(外見)ケア”です。
ただし、治療で外見が変化しても、必ずアピアランスケアを行わなければならない、ということはありません。治療により変化した外見であっても、そのままでいいという気持ちを大切される方もいらっしゃいます。
もしあなたが、外見が変化したことで「周りの人からどう思われるか気になる」「自分らしさがなくなったような気がする」「治療をする気になれない」などと思われるのであれば、アピアランスケアについて考えてみてください。
入浴着を着用した入浴にご理解・ご配慮をお願いします
乳がん等の手術などによるあとが目立たないように、専用の入浴着を着用した入浴を希望される方がいらっしゃいます。入浴着を着用される方々も気兼ねなく入浴できるよう、入浴施設等の事業者、従業員や入浴施設を利用される皆さまのご理解とご配慮をお願いします。
入浴着とは:乳がん等の手術などのあとを、周囲に対して気にすることなく入浴を楽しめるように開発された「入浴用肌着」のことです。
衛生面について:脱衣所などで着用し、浴槽に入る前には付着した石けん成分をよく洗い流すなど、清潔な状態で使用される場合は、衛生管理上の問題はありません。
*入浴着を着用される方へ:衛生面に気をつけて清潔な状態で使用しましょう。