田川市と福岡県立大学の世界記憶遺産登録推薦書提出は、平成21年10月22日の「九州・山口の近代化産業遺産群世界遺産シンポジウム」に端を発しています。
同シンポジウムにおいて、本市の二本煙突と竪坑櫓は、世界遺産を目指す「九州・山口の近代化産業遺産群」の構成資産から惜しくも外れました。しかし、日本の近代化における筑豊炭田の歴史的意義は、世界的に高い評価を得ました。
世界遺産の推薦書原案には、鉄鋼、造船の遺産とともに明治時代の炭坑遺産群が含まれており、その補完資料として、山本作兵衛翁の炭坑記録画と記録文書が提出されていました。
会場では、イングリッシュ・ヘリテイジ(※)元総裁ニール・コソン卿を始め、海外の専門家委員数名が、壇上から山本作兵衛コレクションの炭坑記録画と記録文書の世界記憶遺産登録にむけての可能性を示唆しました。
世界記憶遺産のガイドラインによると、国や地域からの推薦が優先するが、国以外でも個人、NGO、地方自治体でも推薦書提出は可能でした。
このことから、本市と福岡県立大学は、山本作兵衛炭坑記録画などの登録推薦書作成にあたり、ユネスコの関係者などに相談後、平成22年3月、調査のためにオーストラリアの専門家マイケル・ピアソン博士を招請し、推薦書を提出しました。
※イングリッシュ・ヘリテイジ:イングランンドの歴史的建造物を保護する目的で英国政府により設立された組織
安蘓石炭・歴史博物館長から炭坑記録画の説明を受けるマイケル・ピアソン博士
→世界記憶遺産への登録