上の原遺跡群は、金川小学校が建つ標高36~39mの台地上に立地します。
当遺跡群を含めて下伊田・糒地域の丘陵に立地する各遺跡は、昭和時代初期頃(1930年代)には知られており、
考古学者森貞次郎氏が学会に紹介されています。
これまで、道路建設や個人住宅建設に伴う発掘調査などの成果から、遺構(当時の人々の生活痕跡)や
多くの遺物(当時の人々の道具類)が台地全般に展開します。時期は、大きく4時期が確認されています。
弥生時代 前期後半から後期前半頃(約2,300年から1,900年前)の集落跡
竪穴建物跡、掘立柱建物跡、貯蔵穴跡・土坑跡、墓跡、柱穴跡
古墳時代 前期後半頃(約1,700年前)、後期(約1,400年前)
集落跡(竪穴建物跡、掘立柱建物跡)、溝跡(方形区画溝跡・布掘溝跡)、上ノ原古墳
平安時代 (約1,100年前)
土坑跡、溝跡
江戸時代以降 (約200年前)
溝跡、牛馬歩行跡
令和元年度調査全景 令和2年度調査区全景
竪穴建物(住居)跡・掘立柱建物跡状況 石蓋土壙墓(ST175)検出状況
石蓋甕棺墓(小形棺 ST185)検出状況 ST185出土土器
発掘調査では遺構・遺物の記録を、様々な手法で撮ります。
その中で、写真計測測量で記録を撮ったものです。
マウスで360°動かせます。