上本町遺跡は、福岡県立西田川高等学校内(上本町7番11号)一帯に位置します。
平成26年度から平成29年度にかけて、校舎解体等にともなう発掘調査で新たに姿を現した遺跡です。
これまでの発掘調査の成果から、弥生時代前期末~中期後半(今から約2,400~1,800年前)を中心に、
縄文時代後期後半(今から約3,500年前)、古墳時代後期(今から約1,500年前)、古代(今から約1,300年前)、
近代(今から約110年前)の5時期の遺構(当時の人々の生活痕跡)や多くの遺物(当時の人々の道具類)を確認しました。
遺跡の中心である弥生時代は、住居跡や貯蔵穴跡の遺構を確認でき、集落を営んでいたことが明らかとなりました。
また、田川地域では珍しい大型の甕棺墓を確認できました。甕棺は埋葬用の容器で、出土した甕棺の大きさから成人用として作られたと考えられます。
平成26・27年度調査区全景(上空から) 貯蔵穴跡から土器の出土した様子 甕棺が出土した様子
平成28年度調査区全景(上空から) 平成29年度調査区全景(上空から) 竪穴式住居跡を完掘した様子(上空から)
- (甕棺にマウスポインターを当てて、左クリックを押しながら動かすことができます。色々な角度から観察してみよう!)
- ※甕棺は現在、田川市石炭・歴史博物館第三展示室で展示しています。