田川市第5次総合計画策定
田川市では、平成23年度から平成32年度までのまちづくりの最上位計画となる第5次総合計画を市民の皆さまの御協力のもと、策定しました。
今後は、この計画に基づき、「ひとを育て自然と産業が共に息づくまち 田川 ~活力あるものづくり産業都市を目指して~」を実現すべく、市民の皆
さまと一体となったまちづくりを推進します。
計画策定に当たっての視点
第5次総合計画の策定に当たっては、次のことに重点を置き、計画の策定を進めました。
◇ 本市の将来像を見据えた計画策定
中長期的な視野に立ち、本市の将来像を明確に示し、それを見据えた計画づくり
◇ 市民との協働による計画策定
広く市民の意見を集約する市民の視点に立った計画づくり
総合計画審議会への市民参加など、市民と行政が一体となった計画づくり
◇ 実効性の高い計画策定
財政計画を中長期的視点で推計した計画づくり
真に有効性の高い施策を見極めた計画づくり
◇ 市民に伝わりやすい計画策定
数値による目標を盛り込んだ目標達成度を明らかにできる計画づくり
計画の策定段階から推進段階に至るまで、その状況等を公表する計画づくり
◇ 行政評価と連動した計画策定
将来像にどの程度近づいたかといった視点での検証と検証結果を施策の重点化等に連動できる計画づくり
計画の概要
◇ 計画策定の趣旨
田川市では、これまで第4次総合計画に基づき、「人が豊かに輝くまち田川」をコンセプトにしたまちづくりを推進してきました。しかし、第4次
総合計画が策定されてから今日までの10年間において、本市を取り巻く社会経済環境は大きく変化しており、市として取り組むべき課題は増え続け
るとともに、多様化しています。
その一方、行政運営においては、地方分権がまさに実行段階を迎え、自主的で自立的なまちづくりが一層求められる時代となっています。このよ
うな変革が求められる時代にふさわしい自治体経営を目指し、地域の発展と住民福祉の向上を図るために、その基本指針となる第5次総合計画を策定
するものです。
◇ 計画の期間と構成
第5次総合計画は、基本構想、基本計画、実施計画の3層構造で構成しています。
○ 基本構想
まちづくりの基本理念や市の将来像を明らかにするとともに、それらを実現するための基本目標や重点目標を示します。
計画期間は平成23年度から平成32年度までの10年間です。
○ 基本計画
基本構想で明らかにした将来像を実現するために必要な施策を体系的に示します。
前期計画(平成23年度~平成27年度)、後期計画(平成28年度~平成32年度)の各5年間を計画期間とします。
○ 実施計画
基本計画で示された施策に対する具体的な事業の計画を示します。3年間を1期とし、平成32年度まで、毎年ローリング(見直し)を行います。
計画のポイント
◇ 基本理念
「自立・連携」 「未来協創」
これからのまちづくりに当たっては、「一人ひとりが自立したうえで他と連携を図り、力を合わせることで、明るい未来を創りあげていく」とい
う意味が込められています。
◇ 将来像
「ひとを育て自然と産業が共に息づくまち 田川~活力あるものづくり産業都市を目指して~」
若い世代の人材育成に力を入れつつ、環境にやさしいものづくり産業を根付かせ育成することで都市としての活力を生み、発展をとげるまちを目
指します。
◇ 目標人口
「46,000人」
平成32年度の本市の人口は、43,000人まで減少すると推計されています。人口減少社会を本格的に迎える我が国において、もはや人口の減少は
避けて通ることは困難といえます。しかし都道府県や市町村においては、この人口減少をできるだけ抑えることが求められています。
以上のことを踏まえ、平成32年度における目標人口を46,000人と定めます。
◇ 基本目標
将来像を実現するための政策分野ごとに、次の5つの基本目標を設定しています。
○ 自然豊かで安全・快適に暮らせる美しいまちづくり(都市づくり)
環境との共生を念頭に置き、循環型・低炭素社会の実現を目指したまちづくりを推進し、豊かな自然の保全 に努めます。
また、中心市街地に都市機能の集積・高度化を促進し、コンパクトシティ化を目指すとともに、災害に強く、長寿命化・バリアフリー化された
都市づくりに取り組みます。
さらに、都市景観に配慮した街並みの形成や公共交通体系、公共下水道の整備などを推進し、美しく快適なまちづくりに努めます。
○ 環境にやさしく魅力あふれる産業を育むまちづくり(産業・経済)
環境との共生を念頭に置き、地球環境に負荷をかけないものづくり産業の誘致・育成に努めます。
特に、農林業や食品産業、環境に優しい製品を作る伝統的製造業の育成に努め、雇用環境の整備を進めるとともに、地産地消にも力を注ぎます。
また、これに併せ、産学官民の連携による新たな地域ブランドの創出・育成や魅力ある観光地づくりに取り組みます。
○ 互いに支えあい誰もが健やかに安心して暮らせるまちづくり(医療・福祉)
すべての市民の健康増進を図るとともに、救急を含めた医療体制の充実に努めます。
また、安心して子どもを生み育てることができ、高齢者や障がい者が生きがいを持って暮らせる環境づくりに 努めます。
さらに、ボランティア団体の育成を図るなど、人と人との繋がりを保つことができるまちづくりを推進するとともに、安全・安心なまちづくり
に取り組みます。
○ 郷土を愛し豊かな心と創造力を育むまちづくり(教育・文化)
子どもたちが地域の歴史や文化を正しく認識し、これらを継承するとともに郷土愛を養い育てることのできる環境づくりに努めます。
また、子どもたちの心身の健康増進に努めるとともに、創造する意欲や力、学力の向上を目指し、教育環境の充実を図ります。
さらに、すべての市民が、人権を尊重するとともに、学ぶことを通して生きがいと誇りを感じ自らを高めることができる環境づくりに努めます。
○ 期待と信頼に応え市民と共に歩む「さわやか」なまちづくり(行財政運営)
行財政改革をさらに推進し、行政の透明性や効率性の確保に努めます。
また、市民と行政が適切な役割分担のもと、目的と責任を共有し合いながら、課題を解決し目標に到達きるよう行政への市民参加を促し、その
上で市民と行政との協働の仕組みづくりに取り組みます。
さらに、広域行政など他の地方自治体との多角的な連携を図ります。
◇ 重点目標
基本構想に掲げる将来像の実現を目指し、特に重点を置いて取り組むべき目標として、重点目標を設定します。
○ 移住・定住化の促進
活力ある都市づくりを目指すためには、まずは人口減少をできるだけ抑える必要があります。特に、若年層の移住・定住化を図ることが重要で
す。
以上のことを踏まえ、教育環境や子育て環境、生活環境など様々な視点から、居住環境の整備・向上に努めるとともに、移住・定住化の促進に
向けた諸施策に集中的に取り組みます。
○ ものづくり産業の振興
ものづくり産業都市を目指すためには、農林業を振興し、併せて環境に優しいものづくり企業を積極的に誘致・育成し、ものづくりに携わる雇用
を拡大する必要があります。
また、産業のみならず、市民・教育研究機関・行政のすべてが、創造する意義・喜び・意欲を共有し合うことも重要です。
以上のことを踏まえ、産業構造や教育環境など様々な視点から、ものづくり産業都市を目指した環境整備に努めるとともに、ものづくり産業の振
興に向けた諸施策に集中的に取り組みます。
○ 循環型・低炭素社会の構築
自然と産業が共に息づくまちを実現するためには、市民・産業界・教育研究機関・行政のすべてが、自然環境に対する意識を高めるとともに、環
境にできるだけ負荷をかけない都市づくりや産業振興を図る必要があります。
以上のことを踏まえ、教育環境や都市基盤、産業基盤の整備など様々な視点から、循環型・低炭素社会の構築に向けた諸施策に集中的に取り組み
ます。
田川市第5次総合計画 基本構想・基本計画・実施計画(電子データ)
基本構想
基本構想 (PDF:10.83メガバイト)
基本計画(前期)