中世田川の荘園の一つ位登荘の鎮守神である位登八幡神社の祭礼の際に舞われる獅子舞です。
起源は不明ですが、江戸時代の初め頃からと伝承がある獅子舞です。
田川地方の獅子舞は、祓い獅子系統(斎庭を払う)と伎楽系統(演技的要素)に大別されます。
田川地域における祓い獅子系統の中で最も古式を伝えており、ルーツと考えられています。
舞は親獅子と子獅子があり、2人立ちの雄雌2対で、子の後、親が五段と六調子を通しで舞います。
芸態は2頭の獅子が並んで前後した後、一旦しゃがみ立ち上がって斎庭を廻り再び進んで左右に辺閇
(へんぱい)を踏むという単調な動作を繰り返します。道行きでは囃子方が五段のみを演奏し、
獅子は舞わずに頭を肩に後ろ向きに担ぎ、先頭の松明に続きます。
民俗芸能として、貴重な文化財であるため市指定無形民俗文化財になりました。