豊前神楽は旧豊前国地域に広く伝承されている神楽で、その特徴的な芸態や上演形態などから、平成28年3月2日付けで国指定重要無形民俗文化財に指定されています。
その一つが、田川市内の春日神社にも伝承されています。春日神社岩戸神楽は、人間が用意したまつりの座に神が姿を現し、人々と膳をともにし、楽しむという神降りの芸能で、江戸時代には、五穀豊穣(ごこくほうじょう)や雨乞いの祈祷(きとう)として、明治から昭和にかけての石炭産業隆盛期には、産業の発展や安全祈願に盛んに舞われていたものです。春日神社岩戸神楽保存会によって、5月の神幸祭、8月の夏越祭(なごしさい)、10月の神待祭(かんまちさい)に奉納されています。