地球の平均気温が約15度に保たれているのは、地球に届いた太陽光は地表での反射や輻射熱(ふくしゃねつ)として最終的に宇宙に放出されますが、大気中にわずか0.03%存在する二酸化炭素(CO2)などが宇宙へ逃げる熱を妨げる働きをするおかげなのです。このような気体を温室効果ガス(ほかにメタン・フロンなど)と言います。
私たちが便利で豊かな生活をするために大量の石油や石炭を使いつづけた結果、地球上のCO2の量は200年前に比べ30%増加してしまいました。地球上にCO2などの温室効果ガスが増えると、地球の熱を宇宙に逃がすことを必要以上に妨げてしまい、地球に熱がこもり、地球の気温が上昇してしまいます。

地球が温暖化すると・・・
このままだと100年後には地球上のCO2は今の2倍近くに増え、地球の気温は最大で約5.8度上昇すると考えられます。地球の気温が上昇すると、北極や南極の氷が溶けて海面が上昇し、小さな島々が海に沈んだり、動植物の生態系が崩れたり、または生態系が崩れたため食糧難になったりと、様々なところで私たちの生活に影響してくることが考えられます。

我が国の温室効果ガスの排出量
1999年における温室効果ガスの総排出量は、京都議定書の規定による基準年である1990年と比較すると約6.8%の増加となっており、前年と比較しても約2.1%の増加しています。この温室効果ガスの排出量のほとんどはCO2が占めています。
家庭から発生する二酸化炭素
私たちが毎日の生活から排出するCO2の排出量は、全世帯を合計すると、日本全体のCO2排出量の21%を占めています。特に家庭でのエネルギー消費量は1965年と比べて約3倍増加しており、CO2の排出量増加の大きな要因となっています。主なCO2増加の原因は、家庭での家電製品や乗用車の普及と考えられます。

家庭でできる地球温暖化対策
だからといって何も悲観することはありません。私達が家庭で以下の項目に取り組むだけで、我が国の温室効果ガス排出量(1990年)を2.8%削減することができるのです。
買い替えでできる地球温暖化対策
家庭でできる地球温暖化の防止は、何も節約だけではありません。グラフに挙げられている項目を取り組むだけで、家庭からのCO2の排出量が最大59%削減されます。また、家の壁に断熱材を使用したり窓ガラスを二重したりすれば、熱が家の外へ逃げなくなり、冷暖房を使わずにすみます。
資料提供・環境省
環境省・全国地球温暖化防止活動推進センター(家庭で減らすCO2)より

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暖房を石油ストーブからエアコンに切り替え8%
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エアコンを最高性能機種に買い換え3%
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冷蔵庫を最高性能機種に置き換え2%
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省エネ型の照明に置き換え2%
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ハイブリット車に買い替え11%
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太陽熱温水器の設置9%
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太陽光発電装置の設置21%