令和6年度当初賦課における税務情報の取り込み漏れについて
本市において、令和6年度個人市県民税の当初賦課でeLTAXシステムを通じて提出された公的年金等支払報告書データの一部が、本市の税務基幹系システムに取り込めていなかったことが判明しました。市民の皆様、関係者の皆様には、御迷惑をおかけしましたことを深く、お詫び申し上げます。
内容
令和6年7月26日に企業年金の課税について他課から照会があり確認したところ、企業年金連合会から、国が設置管理したeLTAXシステムを通じて、令和6年1月29日に提出された公的年金等支払報告書データ3,181件のうち1,181件が、本市の税務基幹系システムに取り込めていないことが判明しました。
影響
今回の取り込み漏れがあったデータのうち、確定申告等により正しい額が反映されていたものを除く972件をシステム入力し、税務課を含む関係各課にて再確認した結果、次のとおり影響が判明しました。
(※1)行政機関や地方公共団体等が相互に特定個人情報(法律事項)をやり取りする国が設置、管理しているオンラインシステム。
(※2)提供先11機関(地方自治体、日本年金機構 等)
原因
(1) 提出されたデータ3,181件が2,000件と1,181件の2つのファイルに分かれて送付され、本来であれば、その2つのファイルを審査、確認処理しエラー解除を行ったうえで、本市の税務基幹系システムに取り込み、その取り込み状況を検証すべきところ1つのファイル(1,181件分)を審査したものの、確認処理することを失念し、エラー解除されないまま事務処理を進めたため、結果として取り込むことができていませんでした。
(2)その後の税務基幹系システムに取り込む作業をした際にも、取り込み状況等について検証ができていませんでした。
(3)職員の定期異動による操作手順等の引継不足や、操作・確認マニュアルが作成されておらず、職員の認識不足でした。
対応
税(個人市県民税及び国民健康保険税)については、令和6年8月13日更正通知及び謝罪文書を、同月15日税額に影響のない該当者に謝罪文書をお送りさせていただきました。
税以外(後期高齢者医療保険料、後期高齢者医療限度額適用・標準負担額減額認定及び介護保険料)については、影響が確認できた関係課から、9月の更正通知等とあわせ、該当者に謝罪文書をお送りして対応して参ります。
また、その他の税務情報提供先機関や税証明を交付した方に対しては、関係課から謝罪文書を通知し、再送付等にて対応して参ります。
再発防止の取り組み
職員の経験等に頼らない仕組みを構築するため、eLTAXシステムからの税務基幹系システムへのデータ取り込みに係る事務処理マニュアル(操作手順、取り込み確認方法等)の整備を行い、職員の認識等を高めるため定期的な職員研修を実施します。
また、複数職員による確認体制の強化を図り、再発防止に努めて参ります。