マダニによる感染症に注意しましょう
春から秋にかけての季節は、キャンプ、ハイキング、農作業、登山など、山や草むらで活動する機会が多くなりますが、マダニの活動も活発化します。
野山に生息するマダニに咬まれると、咬まれた人が感染症にかかることがあります。
登山や農作業などダニの生息場所に出かける時は、ダニに咬まれないように気をつけましょう。
主なマダニ媒介感染症
●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)
潜伏期間は6~14日です。主な症状は、発熱、消化器症状(嘔気、嘔吐、腹痛、下痢、下血)、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状等を伴います。
●日本紅斑熱
潜伏期間は2~8日です。主な症状は、頭痛、発熱、倦怠感等です。
そのほかにもマダニを媒介とした感染症があります。
予防のポイント
●マダニの生息場所を知る。
マダニはシカやイノシシ、野ウサギなどの野生動物が出没する環境や、民家の裏山や裏庭、畑、あぜ道などにも生息しています。
●野外では、肌の露出を少なくする。
半ズボンやサンダル履きは避けましょう。シャツの裾はズボンの中にしっかりと入れ、首にはタオルを巻くかハイネックのシャツを着用しましょう。また、シャツの袖口は軍手や手袋の中に入れ、ズボンの裾は靴下を被せたり、長靴の中に入れこんだり、肌の露出を少なくしましょう。
●忌避剤(虫よけ剤)を活用する。
忌避剤の使用でマダニの付着数は減少しますが、完全に防ぐことはできません。忌避剤を過信せず、様々な防護手段と組み合わせましょう。
●上着や作業着は屋外でチェックし、屋外活動後は入浴などで、マダニに刺されていないか確認する。
上着や作業着は、家の中に持ち込まないようにしましょう。ガムテープなどを使って服に付いたダニを取り除く方法も効果的です。また、屋外活動後は、シャワーや入浴でダニがついていないかチェックしましょう。
マダニに咬まれたら
ダニ類の多くは、長時間(10日間以上のこともある)吸血します。吸血中のマダニは無理に取り除こうとせず、皮膚科等の医療機関で適切な処置(マダニの除去や消毒など)を受けてください。
咬まれたのち、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状が認められた場合は、医療機関で診察を受けてください。
詳しくは、下記のURLをご参照ください。