・田川市を候補にした理由は?:「ふくおかよかとこ移住相談センター東京窓口」で移住先の相談をしたところ、田川市に廃校を活用した「いいかねpalette」という施設があり、本格的なレコーディング機材を備えていたり、ポッドキャストでの配信を行っていたり、音楽好きな人たちが長期滞在していたりする、という話を聞き、興味を持ったため。
◆◇◆Day1◆◇◆

A様は前日に田川入りし、田川伊田駅舎の中にある日本一線路が近いホテルに宿泊。
鉄道好きなA様は、寝台列車を想像させるお部屋や窓から見える線路、ホームに入ってくるディーゼルエンジン駆動の電車に興奮されたそう

まずは駅近くの古くからの商店街、「伊田(いた)商店街」を訪問。
商店街振興組合では、A様がかかわりを持ちたいと考えているまちのにぎわいづくりの活動のこと、地域おこし協力隊の活動内容、そして田川市の地元の人の雰囲気、伊田地区のおすすめのお店などについてお話しされました。
お話ししてくださった伊田商店街振興組合の方も、田川市外からの移住者で田川での楽しい暮らしぶりについてお話しくださり、最後は伊田商店街のマスコットキャラクター姿でお見送りくださいました!
その後は、高齢者の生きがいづくり活動についてのお話しを聞きに社会福祉協議会へ。
感染症拡大防止のため講座は行われていませんでしたが、カラオケが大好きな高齢者が多いとの情報を入手。
A様がなさっている「声を出すことで健康づくりをする」というボイストレーニングは、田川でもニーズがあるかも!と期待をしました。

音楽活動をされるA様にとって、コンサートホールは必須情報。
田川にはコンサートや発表会を行うことができるホールやステージがたくさんあります。
「石炭記念公園」の野外ステージ、スタインウェイのピアノを備えた音楽ホール「美音(mion)」、大ホールがある青少年文化ホールや文化センターをご案内し、様々な設備を見ていただきました。
◆◇◆Day2◆◇◆

2日目のスタートは、田川市のもう一つの中心市街地である後藤寺地区を訪問。
商店街をぶらっと歩いてみて、物価の安さに驚きのご様子。
その後は古くから後藤寺商店街でお店を構えていらっしゃるお茶屋さんとおもちゃ屋さんを訪問。
商店街の今と昔の話や後藤寺商店街の人たちの気質などについてお話しされていました。

後藤寺商店街では昨日の伊田の商店街とはまた違う雰囲気を感じました。
実際に住んだりお店をされたりしている方の話を聞くのが、その地域を知るのに一番だな、と改めて思いました。
その後は伊田商店街に戻り、2件の空き店舗を見学。
A様の活動がここで行われたらきっと、さらに楽しい商店街になるな…などと、夢が膨らむ時間でした。
この日は2月3日、節分。
伊田商店街を歩いていると、鬼の姿の若者に声を掛けられ、なぜか無料で恵方巻をいただいちゃいました。
こんな不思議な出会いがあるのも、田川ならでは!?
昼食は田川市が誇るB1グルメの「田川ホルモン鍋」に舌鼓。
パワーチャージをした後は、不動産屋さんで物件情報収集。
A様の希望する事業についてのご相談にも乗ってもらえたとのことで、物件探しのスケジュール感なども大まかにつかめたご様子。

その後、木曜日のみ開催される「魚町スローフードマーケット」を訪問。
地元の生産者さんのこだわりの逸品を購入されるとともに、このマーケットの主催者さんから「田川で活動することのメリット、デメリット」のお話をされたそう。
誰とでもすぐに馴染み、積極的に話をされるA様。
いろんな方にどんどん質問することでご自身の得たい情報を入手されていかれているようでした。
◆◇◆Day3◆◇◆


いよいよ田川最終日。
今回田川訪問の最初の目的であった「いいかねPalette」が、なんと感染症対応のためこの日は閉館!
しかし、スタッフさんのご厚意により見学だけさせていただけることに。
音響機材やレコーディングルーム、コワーキングスペース、シェアオフィスを見学されました。

その後は市民会館で人材バンク講座についてお話を聞くとともに、音楽室のご見学。
こちらでも当初はカラオケ教室の様子を見学させていただく予定でしたが、残念ながら感染症対応のため講座自体が中止となっていました。
昼食はまたまた伊田商店街に戻り、昨日恵方巻をくれた新規オープンのお店へ。
なんとこのお店、内装は完全にスナックなんです!
スナックの内装の中でうどんをいただくという、なんとも不思議な雰囲気でしたが、A様はお店の方との会話を楽しまれていました。
やっぱりこの不思議体験が田川ならではなんでしょうか…。
思いがけないディープスポットに足を踏み入れてしまいました。
その後は田川市役所で、今後移住や起業される場合の支援金制度についての説明を受け、最後は3日間の田川体験についての感想をインタビュー。
3日間終始笑顔でパワフルに行動し、そしてどんどん人と関わっていくA様。
田川市が新たな活動の場となるよう、今後もサポートしていきたいと思います!
3日間お疲れさまでした!!
そして田川にお越しくださり、ありがとうございました♡
田川市体験後インタビュー
Q 田川の第一印象は?
A 田川市に来る前から「田川は田舎だ」と聞いていたので、実は少し覚悟してやってきました(笑)
でも実際に来てみると、駅舎にホテルがあったり、駅前の整備もきれいにされていたりして、想像した以上に立派だったので驚きました。
Q 田川市内のヒト・モノ・コトを体験してどう感じましたか?
A 地図やインターネットで田川市のことを色々と調べてから来ましたが、まちや人の雰囲気、施設などの距離感などは、実際に来てみないとわからないことがたくさんあると思いました。
移住は大きな決断なので、実際にその場に足を踏み入れ、自分で質問したり感じたりすることが大切だと改めて思いました。
Q 滞在中に一番印象に残ったことはなんですか?
A まず、人が少ないことですね。(笑)
二つの商店街があるが、商店街やそこにいる人たちの雰囲気が全く違うことが面白いと感じました。
パンフレットが充実しているのに、来訪者には届きにくくてもったいないな、と感じました。
Q 田川市の魅力はどんなところですか?
A 本気になればやりたいことが叶えられる要素が大いにある、可能性を秘めたまちだと思いました。外から移住してくる人にもチャンスをつかみやすい環境があることが魅力だと思います。
一方でのんびりした雰囲気があるところも魅力的です。病院も充実しているので退職後に移住する場所としてもいいなと思いました。
あとは、文化施設が充実しているところも魅力的です。
Q 田川市に足りないものは?
A まずはマンパワーかなと思います。意欲的に活動して地域の「核」となるような人がもっとたくさんいればいいのに、と思いました。
せっかく充実した文化施設があるので、それを最大限に活用するような人やプログラム、そして行政や地域からのサポートがあれば、もっと楽しいまちになりそうだと思いました。
あと、商店街に100円ショップがなかったのが寂しかったですね…
Q 今後の展望について教えてください。
A これまで活動してきたキャリアを活かして、地域貢献など、人とつながり、人を笑顔にするような活動をしていきたいです。