「緊急地震速報」は、地震発生直後、最大震度5弱以上と推定された地震の際に、各地での主要動の到達時刻や震度を推定し、可能な限り素早く知らせる情報です。
しかし、緊急地震速報には、情報を発表してから主要動が到達するまでの時間が十数秒~数十秒と極めて短く、震源に近いところでは情報が間に合わないなどの技術的な限界があります。
緊急地震速報を適切に活用するためには、このような特性や限界を十分に理解する必要があります。
緊急地震速報のしくみ
緊急地震速報は、最大震度5弱以上と推定した地震の際に、強い揺れ(震度4以上)の地域の名前を強い揺れが来る前にお知らせするものです。
- 「緊急地震速報」は、震源近くで地震(P波、初期微動)をキャッチし、位置、規模、想定される揺れの強さを自動計算します。地震による強い揺れ(S波、主要動)が始まる数秒~数十秒前に、素早くお知らせします。
- ただし、震源に近い地域では、「緊急地震速報」が強い揺れに間に合わないことがあります。
緊急地震速報の利用の心得
緊急地震速報は、情報を見聞きしてから地震の強い揺れが来るまでの時間が数秒から数十秒しかありません。その短い間に身を守るための行動を取る必要があります。
緊急地震速報を見聞きしたときの行動は「周囲の状況に応じて、あわてずに、まず身の安全を確保する」ことが基本です。
緊急地震速報を見聞きしたときの行動の具体例
頭を保護し、丈夫な机の下などに隠れる。 あわてて外に飛び出さない。 無理して火を消そうとしない。
施設の係員の指示に従う。 落ち着いて行動。 あわてて出口には走り出さない。 | ブロック塀の倒壊等に注意する。 看板や割れたガラスの落下に注意する。 丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難する。 あわててスピードを落とさない。 ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促す。 急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとす。 大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止する。 |
関連リンク
緊急地震速報の詳細などについては、以下のホームページをご覧ください。
→ 福岡管区気象台(http://www.jma-net.go.jp/fukuoka/)
→ 緊急地震速報(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/EEW/kaisetsu/index.html)